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マジック・ジョンソンの電撃辞任から1年――当時を振り返る

大規模なフリーエージェント、デイビッド・スターン元NBAコミッショナーやコービー・ブライアントの死、そして新型コロナウイルスによるシーズン中断――。

あまりに印象的な出来事が多かっただけに忘れがちですが、マジック・ジョンソンが当時就いていたロサンゼルス・レイカーズの運営部門代表の辞任を発表してから、わずか1年しか経過していません。



2019年4月9日――ステイプルズ・センターでポートランド・トレイルブレイザーズとのレギュラーシーズン最終戦が行われるわずか数時間前、ジョンソンは即興で記者会見を開き、電撃辞任という衝撃をNBA全体に与えました。

ジョンソンは辞任の理由の一つとして、1週間前に当時オクラホマシティ・サンダーに在籍していたラッセル・ウェストブルックが、1試合で20得点、20リバウンド、20アシスト以上を記録したことについて、レイカーズの役職に就いていたためにウェストブルックを祝福できなかったことを挙げました。

「素晴らしい偉業に対し、私は”おめでとう”とツイートすることさえできなかった。もしツイートすれば、誰もが”タンパリングをしている!”と言っていただろう。私はそれが気に入らない。自由になりたいんだ」

ジョンソンにはそれ以外にも辞任する正当な理由がいくつかあったかもしれませんが、このニュースは彼の上司を含む全ての人々に、何の前触れもなく広まることになりました。

前日、ジョンソンと3時間の会議を行ったオーナーのジーニー・バスでさえ、その事実を知らなかったのです。

ジョンソンが辞任を発表してから6週間後、彼は『ESPN』の『First Take』に出演しました。

そこでは、当時のゼネラルマネージャーであったロブ・ペリンカが、ジョンソンの役職を狙っていたことが明かされました。

「彼が私の役職を狙っていることを知って、仕事に来るのが楽しくなくなった。どれだけの代理人が私に電話をして、彼に気をつけろと忠告してきたか分かるかい?」

「裏切りの話をするなら、当てはまるのはロブのことだけさ」



2017年にレイカーズの運営部門代表に就いたジョンソンは、短いながらも多くの功績を挙げてきました。

とりわけ、2018年オフシーズンにレブロン・ジェームズを獲得したのは、彼の最大の功績といっても過言ではないでしょう。

2018-19シーズンはジェームズの怪我も影響してプレイオフ進出は叶わず、ジョンソンは最終戦で辞任することになりましたが、それでも彼が築いた礎は、確かに2019-20シーズンに証明されています。

アンソニー・デイビスを加えたレイカーズは、シーズンが中断されるまでに49勝14敗でウェスタン・カンファレンス首位という記録を残しました。

ジョンソンの辞任は組織を混乱させたかもしれませんが、彼が去る時に残した言葉は、今になって説得力を増しています。

「私はこの方向性に満足している。特に、この集団にもう一人のスーパースターを加えれば、このチームは素晴らしいものになるだろう」

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