昨年の王者であるトロント・ラプターズは、今シーズンもイースタン・カンファレンス2位という好成績を残し、ディフェンディングチャンピオンとしての意地とプライドを見せています。
それでも、ミルウォーキー・バックスやロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズと比較すると、ラプターズは彼らの優勝争いから一歩引いた位置にいると評価されることも少なくありません。
しかし、ラプターズのニック・ナース・ヘッドコーチは、自分たちが優勝候補として注目されないことを気にしていないようです。
『ESPN』のティム・ボンテンプス記者によれば、8月1日(日本時間2日)に行われたレイカーズ戦に107-92で勝利した後、ナースHCは次のように語りました。
「誰も注目していないようだが、それで構わない。我々は自分たちを打ち負かすのが難しいことを理解しているし、実際にそうだ。限界まで行けると思う」
ラプターズが注目されない理由の一つは、”スーパースター”の存在が関係しているかもしれません。
昨年のオフシーズンに、ファイナルMVPを受賞したスーパースターのカワイ・レナードはチームを去りました。
スーパースターが大きな影響力を持つNBAにおいて、ヤニス・アデトクンボやレブロン・ジェームズ、レナードに匹敵する選手がいない以上、ラプターズが過小評価を受けるのは仕方のないことかもしれません。
それでも、ラプターズには優れた選手が何人もおり、実際にレブロン・ジェームズは敗戦後にラプターズについて「素晴らしいチーム」と語りました。
「カワイが去ったから、メディアは彼らのことをあまり話題にしないし、高く評価しないかもしれない。だけど、リーグの選手たちは彼らがどんなチームなのか明確に知っている」
3月にシーズンが中断されたとはいえ、それまでの試合の多くにも勝利してきたことは、ラプターズに競争力がある何よりの証拠とも言えるでしょう。