トロント・ラプターズは9月9日(日本時間10日)に行われたボストン・セルティックスとのカンファレンス準決勝第6戦で、ダブルオーバータイムの末に125-122で勝利し、シリーズを3勝3敗としました。
チームに第7戦の希望を与えたのは、やはり2度の延長戦だけで15得点、2スティール、1ブロックを記録したノーマン・パウエルでしょう。
特にラプターズが1点リードの第2オーバータイム終盤で、セルティックスのジェイソン・テイタムからボールを奪い、ファウルをもらいながらレイアップをねじ込んだ瞬間は、チームに勝利を引き寄せる重要な役目を果たしました。
ダブルオーバータイムでラプターズが記録した25得点の多くを担ったパウエルの活躍には、チームメイトも称賛を惜しむことはありません。
チーム最多の33得点を記録したカイル・ラウリーは「最高だった」と語りました。
「ノーム(パウエルの愛称)に感謝だね。信じられないよ。最高にクールだった。僕たちが必要としていたパフォーマンスさ」
ESPN
22得点、9リバウンド、7アシストを記録したフレッド・ヴァンブリートも「彼が僕たちを救った」と語ります。
「彼の存在は大きかった。もちろんカイルは試合を通じて安定していたけど、ノームが後押ししてくれたんだ」
ESPN
ただ、パウエル自身は第4クォーターまでに8得点であっただけに、今日のような2度の延長戦を必要とする試合には満足していないようです。
「僕たちが(今シリーズで)勝ってきた試合は、48分間の努力が必要だということを示していると思う。オフェンス面でも、ディフェンス面でも、油断は禁物だ」
ESPN
最初の2試合を落とし、第5戦では大敗を喫したにも関わらず、前年王者のラプターズは第7戦まで粘りを見せています。
何が起きても不思議ではない第7戦では、パウエルが言ったように、48分間を通じて努力し続けたチームが勝利を手にすることになるでしょう。