NBAは11月24日から30日にかけて546人の選手を対象に新型コロナウイルスの検査を実施し、そのうち48人の選手に陽性反応が出たことを、リーグと選手会が共同声明で発表しています。『Johns Hopkins』によれば、陽性反応者が出たNBA選手の割合は全体の8.8%であり、これは米国平均の10.2%を下回っています。とはいえ、2019‐20シーズン再開後のオーランドのバブル(隔離環境)では陽性反応者を一人も出さなかったことを考えると、リーグは初期段階の現状を軽視することはできません。
選手は個別練習でトレーニングキャンプを開始させていますが、12月6日からはチーム練習も開始されます。また、新型コロナウイルスのパンデミックが発生した当初に比べ、全国で規制が緩和されています。そのため、今後も陽性反応が出る選手は増え続けていくでしょう。
NBAでプレイする選手の多くは、ウイルスの影響を受けにくい若くて健康なアスリートです。しかし、だからといってウイルスに完全な耐性を持っているわけでもありません。例として、今年6月中旬に新型コロナウイルス感染が確認されたオーランド・マジックのモー・バンバは、5ヶ月以上が経過した今でもウイルスの症状に悩まされています。
NFL(米プロフットボール)では新型コロナウイルスの感染者が増加しており、シーズン継続の瀬戸際に立たされています。バブルの無いNBAの2020‐21シーズンが同様の事態に陥ったとしても不思議ではないでしょう。今回の48人の陽性反応者がその兆候でないことを願うとともに、今後も引き続きリーグの対策を気にかけていく必要があります。
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NBAが新型コロナウイルスの対策プロトコルを更新、選手の離脱期間はいつまで?