ウォリアーズはラッセルを獲得するため、デュラントを満足させる必要があった

(引用元:fadeawayworld.net)

ケビン・デュラントがブルックリン・ネッツと、ディアンジェロ・ラッセルがゴールデンステート・ウォリアーズとサイン・アンド・トレードを行なった話には、どうやら掘り下げる部分があるようです。

 

トレードの内容としては、ネッツがラッセルシャバズ・ネイピアートレイビオン・グラハムを譲渡する代わりに、ウォリアーズがデュラントと2020年のドラフト1巡目指名権を与えるというものでした。

 

このトレードで何が起きていたか、もう少し見てみましょう。

 

”サイン・アンド・トレード”とは?【NBAのイチから学ぶ用語解説】

2019-07-09



『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト氏が、ネッツとウォリアーズの間で行われたトレードの詳細を伝えています。

 

そもそも、ネッツはトレードをせずとも、デュラントと契約するだけの十分なキャップスペースを持っていました。

 

そしてデュラントも、サイン・アンド・トレードを介してネッツに加入する利点はありません。

 

ラッセルでさえも、ロサンゼルス・レイカーズやミネソタ・ティンバーウルブズといったチームが彼を狙っていたため、サイン・アンド・トレードが必要なわけではありませんでした。

 

サイン・アンド・トレードが必要だったのは、デュラントをタダで失いたくなかったウォリアーズです。

 

しかしその結果、ウォリアーズは苦しめられることになりました。

 

複数の情報筋によれば、まず第一に、デュラントは当初の予定であったラッセルとの1対1のトレードに反対したのです。

 

デュラントはそれが公平なトレードだとは思わなかったため、ウォリアーズはネッツだけでなくデュラントも満足させる必要がありました。

 

そこでデュラントを満足させるためにウォリアーズが加えたのが、2020年の1巡目指名権です。

 

ウォリアーズは、この指名権を厳しい条件で譲渡しました。

 

この指名権はトップ20が保護されているため、来年のドラフトで20位以内の指名となった場合はウォリアーズの指名権となり、代わりに彼らはネッツに2025年の2巡目指名権を譲渡するだけとなっています。



ただ、それだけではありません。

 

ネッツはデュラントの影響力を利用し、ディアンドレ・ジョーダンと契約するためのキャップスペースを空けるために、ネイピアーグラハムを受け取るようにウォリアーズに要求しました。

 

ウォリアーズはそれを受け入れ、その後ミネソタ・ティンバーウルブズへ360万ドルの金銭を加え、彼らをトレードしています。

 

ウォリアーズは何とかラッセルを獲得できましたが、次に起こったのがサラリーキャップの問題です。

 

そのため、ウォリアーズはアンドレ・イグダーラをメンフィス・グリズリーズへトレードさせるしかありませんでした。

 

イグダーラはまだ望ましい選手であったため、ウォリアーズはサラリーを抑えつつ多少の価値のある資産は取り戻せたかもしれません。

 

しかし、グリズリーズがイグダーラを不良債権のように評価したことで、ウォリアーズは2024年の1巡目指名権(トップ1保護)も手放さざるを得なかったのです。



ウォリアーズはデュラントの代わりにラッセルを獲得することで、多くのものを手放しました。

 

ラッセルを再びトレードする推測はありますが、やはりウォリアーズは彼を長期的に置いておくかもしれません。

 

ウォリアーズは何もせずにデュラントを失うことが望ましかったのです。

 

結局、デュラントをトレードの一部としたことで、デュラントの反感を買うことに繋がりました。

 

重要な主力を失う変化に対処しきれなかった、ウォリアーズの失敗だったのかもしれません。

(参考記事:Players, teams use maximum leverage in deals this summer

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