NBAは新型コロナウイルスに対処する中で、何とかしてシーズンを再開させようといくつかの選択肢を検討していますが、最も懸念すべきことの一つは選手やコーチ、スタッフに安全な環境をどのように提供するかということでしょう。
一部のチームのエグゼクティブは、特に年長のコーチやスタッフの新型コロナウイルス感染を危惧しています。
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数人のGMは、土曜日に匿名のもとで『ESPN』のインタビューに応じ、シーズンが再開された時にコーチやスタッフが試合に参加することの不安について語りました。
「現在持ち合わせている情報だと、おそらく60歳以上の条件を満たす者は、その役割が何であろうと参加することはできないだろう。スター選手の父親であろうと、チームのGMであろうと、彼らは試合に行くことはできない」
米疾病予防管理センター(CDC)によれば、基礎疾患がある人や、65歳以上の人は新型コロナウイルスに感染するリスクが高いとされています。
NBAではサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(71歳)、ヒューストン・ロケッツのマイク・ダントーニHC(68歳)、ニューオーリンズ・ペリカンズのアルビン・ジェントリーHC(65歳)が、65歳以上のヘッドコーチに当てはまります。
シーズンを再開させるアイデアの一つとして、無観客で試合を行い、試合に参加させるスタッフも必要最低限に抑えるというものがあります。
多くのチームでは、メディカルスタッフやトレーニングスタッフはほぼ全員を参加させたいと考えている一方で、その他のスタッフに関してはチームによって異なるようです。
あるGMの一人は、次のように語りました。
「一つだけ外せないのは医療分野だ。コーチングに関しては、おそらくヘッドコーチだけでも上手くいくだろう」
しかし、あるエグゼクティブの一人は、誰が試合に必要であり、誰が必要でないかを判断することについて懸念を示しています。
「自分が必要不可欠な存在ではないということを知って、傷ついてしまう者もいるだろう」
ベテランのトレーニングスタッフの一人も、『ESPN』に対して同様の意見を述べています。
「必要な人材の定義を決め、必要不可欠な人材と不要な人材のリストを作成する時、オーナーがそのリストを要求しないと思えるだろうか?」
もしオーナーがそのリストに目を通した場合、不要のリストに入れられたスタッフが人員削減のために解雇される可能性は、必ずしもゼロとは言えないでしょう。
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『New York Times』によれば、アメリカでは土曜日の時点で110万人以上が新型コロナウイルスに感染し、うち6万5,800人以上の死者が確認されています。
NBAでも数人の選手やスタッフ、エグゼクティブに新型コロナウイルスの陽性反応が出ましたが、幸いにもこちらは全員が回復しました。
とはいえ、選手やコーチ、スタッフなどが新型コロナウイルスに感染するのは今後も最も避けたいことの一つであるだけに、予断を許さない状況は続いていきそうです。