一部のNBA選手たちは人種差別や社会的不正に対する抗議運動が広まっている中、2019-20シーズンを再開させることが本当に最善であるか懸念を抱いています。
しかし先日、Twitterではロサンゼルス・クリッパーズのパトリック・ベバリーの投稿が注目を集めました。
レブロン・ジェームズがバスケットボールをやると言えば、誰もがバスケットボールをやる。
Hoopers say what y’all want. If @KingJames said he hooping. We all hooping. Not Personal only BUSINESS🙏🏾🙏🏾🙏🏾 🙏🏾 #StayWoke ✊🏿✊🏿✊🏿
— Patrick Beverley (@patbev21) June 14, 2020
ベバリーの主張には説得力があります。
なぜならジェームズは、2014年にエリック・ガーナー氏の窒息死事件が起きた際、「I Can't Breathe(息ができない)」と描かれたウォームアップシャツを着用して最前線に立った人物だからです。
危険に晒されている子どもたちにより良い教育を与えるため、アクロンに『I Promise School』を開校したのも、ドナルド・トランプ大統領を”ろくでなし”と揶揄したのも、NFL選手のコリン・キャパニックが膝をついて国歌斉唱を行ったことを支持したのも、ジョージア州での投票制度を人種差別的だと批判したのも、ジェームズでした。
他にも有権者の抑圧を阻止するために立ち上がったアスリートがジェームズと手を組むことはありますが、結局のところ、最前線に立って『New York Times』に「今こそ我々が変化を起こす時」と語ったのはジェームズでした。
つまり、ジェームズはリーグで最大のスター選手となっただけでなく、道徳的な意味でも中心的存在も進んで引き受けたのです。
そのため、ジェームズが進む道を、多くの選手たちが辿るようになったと言えます。
ジェームズの元チームメイトのカイリー・アービングをはじめとした複数のNBA選手は、シーズン再開の懸念について金曜日に電話会議を行ったとされていますが、その中にジェームズは含まれていませんでした。
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カイリー・アービングをはじめとした複数人のNBA選手がシーズン再開に反対
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したがって、ジェームズの意見はまだどちらにも転がる可能性があるでしょう。
ただ、『ESPN』は次のように伝えています。
ジェームズの考えに詳しい関係者によれば、彼はプレイすることで社会的変化に影響を与えられると信じている。2014年にドナルド・スターリングをNBAから追放させることを呼びかけたときや、2012年のトレイボン・マーティンの死後に、ジェームズとチームメイトがパーカーを着用した時もそうだった。
ジェームズにとって、バスケットボールは単なる娯楽ではないのでしょう。
彼にとって、バスケットボールとは変化を求めるために利用するプラットフォームの一つであり、プレイが行われることによって、選手が伝えたいメッセージを増幅し、強調できるということです。
もちろん、これはジェームズ自身の発言ではないため、彼がシーズン再開を実際にどのように考えているかは分かりませんが、選手会のミシェル・ロバーツ事務局長はプレイすることによってメッセージを伝えられると考える人物の一人です。
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NBAの2019-20シーズン再開が取り消される兆候は見られず
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アービングや、ドワイト・ハワードの意見が間違っているというわけではありません。
しかし、最終的に選手の意見を左右するのは、今まで通りジェームズの考え方によって決まると言っても過言ではないのでしょう。