ヒューストン・ロケッツのスーパースターであるラッセル・ウェストブルックがトレードを望んでいるという噂が広まっていますが、仮にロケッツがトレードに協力的な姿勢を取ったとしても、ウェストブルックの移籍先は限られるはずです。
オクラホマシティ・サンダーに所属してMVPを受賞した2016-17シーズンのように、支配的なプレイスタイルを可能とすることによって、ウェストブルックの真価は発揮されるためです。
ロケッツでジェームズ・ハーデンに次ぐ2番手として起用され、最終的に納得のできる結果で終わらなかった以上、競争力のあるチームが同じ轍を踏むようなことはしないでしょう。
そのため、ウェストブルックのトレード先として考えるべきは、スター選手が不在の下位のチームです。
『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者によれば、その中でもシャーロット・ホーネッツがウェストブルックの獲得に関心を持っているようです。
ウェストブルックの獲得には他のチームも目を光らせていますが、彼の才能を活かせること、彼が契約を結んでいる『ジョーダンブランド』の由来であるマイケル・ジョーダンがチームのオーナーを務めていること、そしてロケッツが必要とする優秀なロールプレイヤーを提供できることから、ホーネッツは他のチームよりも優位性があると言えるでしょう。
昨年のオフシーズン、ホーネッツはフランチャイズ史上最高の選手の一人でもあったケンバ・ウォーカーをフリーエージェントで失ったため、スターの影響力に飢えています。
ウェストブルックが加入したとしても、即座にホーネッツが優勝候補になるとは考えられませんが、プレイオフ進出を目標とできるだけの競争力を得ることは期待できます。
ただし、ウェストブルックの高額な年俸を受け入れることは、特に成功から離れているチームにとっては簡単な決断ではありません。
彼は来季に4,100万ドル、2021-22シーズンに4,380万ドルの契約が保証されており、さらには2022-23シーズンには4,670万ドルのプレイヤーオプションがあります。
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ラッセル・ウェストブルックがトレードを希望か「チームの説明責任と文化に不安」