NBAで成功を収めるために進む道の途中、時として絶対に越えられないようなハードルに直面することがあります。しかし、苦痛や犠牲を伴ったとしても、誰もが道を進み続けようと精進しています。それがキャリアに影響を与えかねない大怪我であったとしても――。
デマーカス・カズンズは、そのようなハードルを乗り越える課題を与えられた選手の一人でした。それもたった1回のことではありません。最初はニューオーリンズ・ペリカンズに所属していた2018年1月の左アキレス腱断裂。次はゴールデンステイト・ウォリアーズに所属していた2019年4月の左大腿四頭筋断裂。そして、ロサンゼルス・レイカーズと契約を結んだ直後の2019年8月に起きた左膝前十字靭帯断裂――。カズンズは短期間で様々な怪我に直面した結果、過去3シーズンでプレイオフを含めてわずか86試合しかコートに立つことができませんでした。
チームメイトが戦っているのを座って眺め、数ヶ月も先の復帰のためにリハビリを行うことは、何度怪我をしたとしても慣れるものではありません。『Rockets Wire』とのインタビューの中で、カズンズは過去3シーズンのタフな時間について「地獄に行って戻っての繰り返し」と語りました。
「しんどかったと言わなければ嘘になる。だけど、今では耐えられるようになった。怪我を受け止め、戦い抜いた。自分の道を切り開いてやろうというつもりだった」
Rockets Wire
これまでコート上で感情を爆発させることもあったカズンズですが、怪我の回復に努めることで自身を振り返る機会も得られたようです。
「人生の中でも大変な時期ではあったけど、自分自身について多くのことを学べた。色々な部分で成長できたと思う」
Rockets Wire
カズンズはこのオフシーズンにヒューストン・ロケッツと1年契約を結びました。通算4回のオールスター選出経験を持つセンターは、スーパースターのジェームズ・ハーデンや、かつてケンタッキー大でチームメイトだったジョン・ウォールを支え、自身が健康な状態でチームに貢献できることを証明しようとしています。彼は「信じられないほど良い手応えを感じている」と語りました。
「精神的にも、身体的にも大変だったけど、同時に休むこともできた。とても有意義な休息だったよ。体も心も素晴らしい状態にある。コートに戻って、大好きなバスケをする準備は整っている」
Rockets Wire
ハードルを越えるのに時間はかかりましたが、決してコースアウトしたわけではありません。カズンズは成功に向けて、再び走り出しています。
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