昨季、デンバー・ナゲッツのウィル・バートンは7月下旬のシーズン再開直前に膝を負傷し、そのままシーズンを終えることになりました。そのためリハビリを経て健康を取り戻したバートンが、2020‐21シーズンのナゲッツでどのような役割を担うかは少し気になる部分でもあります。
12月16日(日本時間17日)に行われたポートランド・トレイルブレイザーズとのプレシーズンの一戦で、バートンは負傷以来の初の試合出場を果たしました。彼はベンチから18分の出場で9得点、1リバウンド、3アシスト、1スティールを記録しました。
しかし『The Athletic』のケンドラ・アンドリュース記者によれば、バートンは今回のような役割を今後も続けていくつもりはないと主張しています。
「僕は先発選手だ。シックスマンになるつもりはない。そんな役割を担いたいとは思っていない」
信頼できる選手がベンチから出場することによって、この試合のナゲッツのリザーブは上手く機能しているように見えました。実際、彼らはベンチポイントでブレイザーズを63‐38で上回っており、試合にも126‐95で大勝しました。しかし、バートンはシーズンを通じてシックスマンやリザーブの選手としてプレイしていくことには納得していません。
ナゲッツのマイク・マローンHC(ヘッドコーチ)は厳しい決断を迫られることになるでしょう。それでも、マローンHCはチームの勝利を優先的に考える姿勢を見せています。
「私の仕事は誰かを幸せにすることではない。誰かを幸せにしたいなら、アイスクリームでも売って生計を立てていたさ。シーズン開幕に向けて前進するためにも、私は厳しい決断を下さなければならない」
昨季にカンファレンス決勝まで進出し、今季はさらなる高みに到達することを望んでいるナゲッツにとっては、バートンの姿勢はケミストリーに悪影響を与えかねない一つの懸念となりそうです。
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2020年のオフシーズンにおける各チームの動きを評価【ノースウェスト編】