ワシントン・ウィザーズのアイザイア・トーマスは、10月30日(日本時間31日)に行われたヒューストン・ロケッツ戦の夜、チームは延長戦の末に敗れたものの、17得点、10リバウンドのダブルダブルを記録しました。
これも何かの運命かもしれません。
トーマスのダブルダブルは、ボストン・セルティックスに在籍していた2017年1月24日以来で、奇遇にもその対戦相手はウィザーズでした。
このオフシーズンにウィザーズと1年契約を結んだトーマスは、チームが与えてくれているチャンスに満足しています。
『Hoops Rumors』のクリス・クルース氏によれば、トーマスは次のように語りました。
「一つの怪我が全てだった。ボストンで与えられたようなチャンスがあれば、僕は同じことができるだろう。これまでのトレードでは、こうしたチャンスが無かった。それが僕のプレイを見られていない唯一の理由さ。僕はこれからもハードにプレイし、試合に勝つためにできることをやり続けるつもりだよ。ウィザーズは僕に素晴らしいチャンスを与えてくれていて、彼らに感謝してもしきれない」
セルティックスに在籍していた2016-17シーズン、トーマスは平均28.9得点、5.9アシストと輝かしい成績を残しましたが、同時に股関節の負傷も経験しました。
そしてその年の夏、トーマスはカイリー・アービングとのトレードでクリーブランド・キャバリアーズへ移籍しましたが、そこで期待に添うことはできず、トレード期限の直前にロサンゼルス・レイカーズへ放出…。
2018年のオフシーズンにはデンバー・ナゲッツと契約を結んだものの、チームの層は厚く、トーマスのスコアリングは必要とされませんでした。
しかし、新たに契約を結んだウィザーズは別物です。
トーマスは最初の2試合を親指の怪我により欠場し、チームは彼の仕事量に慎重になりましたが、それでも30歳の彼がチームにもたらしてくれるものに感銘を受けています。
ウィザーズのスコット・ブルックス・ヘッドコーチは、次のように語りました。
「6週間も休んでいたから、期待はしていなかった。ハードにプレイするなんて不可能だからね。しかし、彼はチャンピオンの心を持っていて、それが永遠に消えないことを理解している。彼は負傷の中でプレイし、多くの困難を経験してきたけど、コートに立ってハードにプレイしているんだ」
「彼が常にうまくやってくれることを期待している。だから我々は彼を連れてきたんだ。良いプレイをするだけでなく、若い選手のためのリーダーとなり、良いチームメイトになるためにもね」
2シーズンを棒に振ったことで、トーマスの評価はセルティックス時代と比較してかなり落ちたと言えるでしょう。
しかしウィザーズは、まだトーマスがセルティックスで放っていた輝きを取り戻せると信じており、彼にチャンスを与えています。
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