43歳のベテランフォワードであるビンス・カーターが、NBA歴代最長となる22年間の現役生活に幕を閉じることを発表しました。
カーターはポッドキャスト番組『Winging It with Vince Carter』に中で、次のように話しました。
「正式にバスケットボールのプレイを終えることにした」
カーターが最後に在籍したアトランタ・ホークスは、本来であれば15試合のレギュラーシーズンが残っていたものの、新型コロナウイルスの影響によりシーズンが3月11日に中断され、オーランドでのシーズン再開にホークスが含まれなかったため、異例の形でカーターは最後のシーズンを終えることになりました。
それでもNBAがシーズン中断を発表した時、ホークスはニューヨーク・ニックスと試合を行っている途中であり、それがカーターにとって最後の試合になるかもしれないと感じた両チームの選手やスタッフは、試合終了間際にカーターにできる限りの花道を用意したと言えるでしょう。
そしてカーター自身が最後の機会を最大限に活用したということは、記憶に残るハイライトです。
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最後にコートに送られた瞬間について語ったビンス・カーター「素晴らしかった」
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1998年のドラフトでトロント・ラプターズに全体5位で指名されたカーターは、トロントで6年半を過ごす中でスターとしての地位を確立し、チームを3度に渡ってプレイオフに導きました。
その後は4年半に渡ってニュージャージー・ネッツでプレイし、オーランド・マジック、フェニックス・サンズ、メンフィス・グリズリーズ、サクラメント・キングス、そしてホークスと飛び回り、22年という歴史的なキャリアを積み上げました。
レギュラーシーズン通算出場試合数は1,541試合で、キャリア平均16.7得点、4.3リバウンド、3.1アシストを記録し、プレイオフでは平均18.1得点を記録したほか、オールスター選出は8回、オールNBA選出は2回、1999年には新人王、2000年にはスラムダンクコンテストで優勝、同年のオリンピックではチームUSAの一員として金メダル獲得といった功績を残してきました。
カーターは優勝こそ成し遂げることはなかったものの、キャリア晩年はキングスやホークスのような若い選手が集まるチームに在籍し、メンターとして貴重なベテランの知識を共有しました。
彼のレガシーは、若い選手たちの今後のキャリアの中でも見られる機会があるかもしれません。
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ビンス・カーターがキャリア終盤をキングスやホークスで過ごした理由
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また、ホークスはカーターの引退を祝福し、組織で過ごした時間に対する感謝の声明を発表しています。
我々も、22年間に渡るカーターの輝かしいキャリアと引退に、盛大な祝福と感謝を送りましょう。