昨年のオフシーズンにワシントン・ウィザーズからヒューストン・ロケッツにトレードされたジョン・ウォールにとって、古巣との初対戦は感情的なものでした。
1月26日(日本時間27日)に行われたウィザーズ戦に先立って、ウォールは「自分を終わったと思ってトレードしたチームを倒したくないわけがない」とコメント。試合中も、自身と引き換えにウィザーズへトレードされたラッセル・ウェストブルックと口論になり、両者がテクニカルファウルを受ける場面がありました。
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トレード後にウィザーズと初対戦を迎えるジョン・ウォール「終わったと思ってトレードしたチームを倒したくないわけがない」
それでも試合はロケッツが107-88でウィザーズに快勝。ウォールは24分間と短い出場でチーム最多の24得点を記録し、彼にとって満足のいく試合結果に終わったと言えるでしょう。
しかし、試合後もウォールはウィザーズに対する不満を隠すことはありませんでした。『The Athletic』のケリー・アイコ記者によれば、今のロケッツのケミストリーについて尋ねられたウォールは次のように答えました。
「僕らは団結するのが好きで、毎日互いの周りにいることを楽しんでいる。以前のチームメイトの数人とは団結する機会がなかった」
ウォールはまた、自身がトレードされて以降、ウィザーズのスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)やその他の人物から一度も連絡が来ていないことを明かしています。
「電話番号は持っている。彼らが僕と話したり連絡したいと思っていたのなら、そうする機会はあったはず。トレードされてから2ヶ月が経つんだけどね。こんなものさ」
ウォールは9年間に渡ってプレイしてきたワシントンの街や、応援してきたファンたちに愛情を繰り返し述べています。しかし一方で、2010年のドラフトで自身を全体1位で指名した組織には、あまり良い感情を持っていません。