今季、ミルウォーキー・バックスはレギュラーシーズンでリーグ最高勝率という素晴らしい成績を収めました。
しかし一方で、この夏にはクリス・ミドルトン、ブルック・ロペス、マルコム・ブログドン、ニコラ・ミロティッチといった4人の主力選手が、フリーエージェントとなってしまいます。
バックスは、どのようにして主力選手を引き留めるのでしょうか?
『New York Times』のマーク・ステイン氏によれば、バックスの答えはトニー・スネル(契約:残り2年2,360万ドル)か、アーサン・イリヤソバ(契約:残り2年1,400万ドル)をトレードで放出し、キャップスペースに余裕を作ることのようです。
「バックスは今週、トニー・スネルまたはアーサン・イリヤソバのトレードをしてくれる意志があるチームを見つけようとしており、埋め合わせのドラフト指名権も提示している。リーグの情報筋によれば、バックスはイーストでのエリートな地位を維持すべく、さらなる柔軟性を生み出そうとしているとのこと」
Milwaukee is offering draft compensation this week in hopes of finding a team willing to take on the contract of Tony Snell or Ersan Ilyasova via trade, league sources say, as the Bucks seek to create added flexibility to retain elite status in the East
— Marc Stein (@TheSteinLine) June 17, 2019
ミドルトン、ブログドン、ミロティッチに関してはバード権が適用されるため、チームのサラリーキャップが超えても彼らを維持することは可能であり、唯一のデメリットはラグジュアリー・タックス(贅沢税)を支払わなければならないことだけです。
ロペスに関してはややトリッキーですが、ノンタックスペイヤー・ミッドレベル例外条項(約900万ドルとの予想)に双方が合意すれば、彼を維持することは可能でしょう。
ただし、この時点でバックスの総サラリーは1億3,800万ドルとなり、スネルかイリヤソバがチームを離れない限り、この額を抑えることは厳しいと言えます。
スネルとイリヤソバは、いずれもサラリーに見合うだけの働きをしたとは言い難く、だからこそバックスはドラフト指名権を埋め合わせとして放出するのでしょう。
しかし、まだ彼らは十分に貢献するだけの才能を持っています。
スネルはオールラウンド性には欠けるものの、優れたアウトサイドシューターとして今季のスリーポイントシュート成功率は39.7%を記録しました。
イリヤソバもまた、優れたアウトサイドシューターとして評価されているほか、相手からチャージングファウルを誘発するのが得意な選手です。
バックスは、腹をくくって彼らを放出する必要があるでしょう。
ヤニス・アデトクンボは今の中心選手に満足しています。
アデトクンボのスーパーマックス契約が近づくにつれて、チームは彼を手放さないための手段を講じていくしかありません。