ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは昨季のMVPですが、どんなMVPでもパーフェクトな選手は存在しないでしょう。
アデトクンボの場合は、特にジャンプショットが致命的な弱点です。
アデトクンボは昨季、ジャンプショットの成功率で30.2%を記録し、これは最低でも300本以上のジャンプショットを放った148選手の中で、最低の数字でもありました。
このオフシーズン、アデトクンボはより良いシューターになるために、ある一人のチームメイトに教えを受けています。
それが、今年の夏にバックスと契約した、ベテランガードのカイル・コーバーです。
『ESPN』のエリック・ウッドヤード氏によれば、トレーニングキャンプの初日の後、アデトクンボはコーバーについて次のように語りました。
「僕は常に、少しでも彼と話そうとしていて、それはとても重要なことなんだ。彼は素晴らしい男だよ。彼が僕に助言をくれるたびに、僕はいつも耳を傾けている。彼は間違いなく、このチームの力になるけど、多くの選手がシューティング能力を向上させる力にもなるだろうね」
バックスの指揮官であるマイク・ブーデンホルザーHCも、コーバーの重要性について語っています。
「彼のプロフェッショナリズムや、仕事倫理、細部への気遣いは、コーチの私も含めて、全員の力となるだろうね。彼は私をより良いコーチにしてくれる。彼を我々のチームに加えるのは、この夏の大きな補強だったよ」
5ヶ月前、38歳のコーバーは、在籍するユタ・ジャズがプレイオフで敗れた後、現役を続けられるのか確信を持てませんでした。
しかし今となっては、コーバーはまだチームのために貢献できると信じています。
コーバーは次のように語りました。
「昨季は最終的に負けて、自分のやりたいようにプレイができなかったから、同じようなことを繰り返したくなかった。でも、今でもコートに立ちたい。競いたいし、何かしら貢献できると感じているんだ。可能な限り、続けていきたいね」
コーバーはキャリア通算3ポイントシュート成功率で42.9%を記録しているほか、キャリア通算3ポイントシュート成功数でも2,351本で歴代4位にランクインしている名シューターの一人です。
アデトクンボとプレイすること、ブーデンホルザーHCの下でプレイすること、優勝のためにバックスでプレイすること――それらは全て、コーバーの移籍に重要な要素でした。
「僕にとってエキサイティングだった。チームの力となる役割を担えるさ」
既に、コーバーはアデトクンボに、とんでもない力を与えているかもしれません。