新型コロナウイルスの影響でNBAのシーズンは中断されていますが、早ければ数日後には、一部の練習施設が開放されて選手のトレーニングが許可されるようになります。
しかしミルウォーキー・バックスのジョージ・ヒルは、そうしたリーグの動きが早すぎるのではないかと懸念を抱いています。
『Sporting News』のサシャ・ピサーニ記者によれば、ヒルは記者団との電話インタビューで、依然として新型コロナウイルスが広がっているため、選手たちが安全に戻ってこられないのではないかと語りました。
「競争者やアスリートとしては、今シーズンをプレイしたい。しかし、より多くの命が危険に晒されているのであれば、シーズンなんて気にしない。僕たちがプレイするバスケットボールより、命の方がずっと大切だからだ。シーズンが中止されれば選手としては悔しいけど、仕方のないこと。再開できるなら、コートに戻ってくるのが楽しみだ。僕たちは特別なことをしていたから、それをやり遂げたい」
今シーズンのバックスは53勝12敗でリーグトップの成績を残しており、優勝候補として見られているだけに、シーズンが中止されれば他のどのチームよりも悔しさを感じるかもしれません。
しかし事態の大きさを考慮すれば、バックスのファン、NBAのファンはシーズン中止の決断も受け入れてくれるだろうと、ヒルは考えています。
ヒルはまた、シーズン中断によって選手が受け取るサラリーが減ることについても、家族や子供を危険に晒すよりはマシだと語りました。
[kanren postid="18371,18290"]「ファンにとっては、シーズンが再開すればワクワクするだろう。しかし、そのために安全や健康を犠牲にするのであれば、僕たちは”それだけの価値があるのか?家族や子供を危険に晒してまで、数ドルを稼ぐ価値はあるのか?”と問わなければならない。個人的にはそう思わない。僕はお金の力で育ったわけではないし、お金で人生を定義してもいない。人生に幸せや安全、楽しさを感じ、長生きすることを中心に定義しているからね」