ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスは、バスケットボールスキル以外の面でも一貫性を持っているようです。
10月11日(日本時間12日)のマイアミ・ヒートとのNBAファイナル 第6戦に勝利し、自身初の優勝を飾った後でさえ、彼は今年のオフシーズンにレイカーズと再契約を結ぶことについて明言を避けました。
「分からないね。今季はロサンゼルスで素晴らしい時間を過ごせた。それは喜びと驚き以外の何物でもないよ。数ヶ月のうちに答えは出すさ。(再契約が)100%ではないけどね」
USA Today
これはレイカーズが昨年6月にデイビスを獲得した瞬間から、彼が常に取り続けてきた自身のフリーエージェントに対するスタンスです。
レイカーズ移籍後の最初の記者会見で、デイビスは「今季に集中している」と語っていました。
「何が起こるかは分からない。ここでの1年間をベストなものにする。(1年後の)夏になった時、あるいはシーズンが終わった時、上手くいけばパレードが終わった6月中旬くらいの頃に、2~3日間考えたら話せる。それまでは、チームの勝利に必要なことを何でもやりたいと思っている」
Yahoo Sports
11月には、故郷のシカゴ・ブルズでプレイする質問を否定しませんでした。
「正直言うと、故郷でプレイする感覚は全然違う。来年はフリーエージェントになるから、可能性としてはあるね」
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レイカーズのファンがデイビスの決定を不安視するのは、決しておかしなことではありません。
なぜなら、昨年トロント・ラプターズで優勝を経験したスーパースターのカワイ・レナードが、わずか数週間後に迎えたフリーエージェントでロサンゼルス・クリッパーズへ移籍してしまったからです。
最近の出来事である以上、同様にスーパースターのデイビスが移籍する可能性も、ゼロとは言い切れないでしょう。
しかし、デイビスがレイカーズに残留するであろうと楽観視できる理由も、いくつかあります。
第一に、スーパースターがディフェンディングチャンピオンのチームを離れるというのは歴史的に見ればあり得ないことで、ファイナルMVPにも輝いたレナードの移籍はまさに前代未聞の出来事でした。
また、レナードの場合、故郷に近いロサンゼルスでプレイすることはフリーエージェントの数ヶ月前から噂されていたことでした。
デイビスの場合はどうでしょうか?
ブルズへの移籍という話題こそ挙げられつつも、それをデイビスが望んでいたり、考えているという噂は、今のところ一切ありません。
そもそも、仮にデイビスがブルズへの移籍を望んでいたとしても、オットー・ポーターJr.が2,848万ドルのプレイヤーオプションを行使した場合、ブルズは金銭面でデイビスと契約することがかなり難しくなります。
そのような時にサイン&トレードは有効的な手段ですが、新型コロナウイルスの影響でチームの収益も激減した中で、ブルズが莫大なサラリーを抱えようとするかどうかは疑問です。
また、サイン&トレードを行使した場合、チームには利用できるサラリーが制限されるハードキャップが適用されるため、ロサンゼルス・クリッパーズやゴールデンステイト・ウォリアーズのような競争力を期待できそうなチームも、既にチームのサラリーを埋めていることから移籍は厳しいでしょう。
唯一可能性があるとすれば、それはマイアミ・ヒートです。
彼らはゴラン・ドラギッチやジェイ・クラウダー、デリック・ジョーンズJr.、マイヤーズ・レナードといったフリーエージェントを放出すれば、デイビスを獲得するだけのサラリーを生み出すことが可能です。
もしデイビスを獲得できるのであれば、きっとヒートはそれを喜んで実行するでしょう。
しかし、デイビスがヒートでプレイすることに関心を持っていた場合、我々は以前から小さな噂だとしても目を向けていたはずです。
そのような噂は一切無いどころか、今年のファイナルでレイカーズはヒートを上回り、レブロン・ジェームズはジミー・バトラーを上回る活躍を残しました。
つまり、デイビスにはレイカーズよりもヒートの方が魅力的と考える理由も、思い当たらないということです。
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デイビスはレイカーズを去ることができますが、それは単にそのような選択肢があるだけです。
彼がレイカーズに残留すると明言しないことと同様に、彼はどこかのチームに移籍するとも明言していません。
当然、デイビスが言ったように100%ではありませんが、それならば我々は最も可能性の高いチームを信じるのが道理でしょう。