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来季開幕に向けたリーグからの情報不足に対し、募るチームからの不満

NBAのチームや選手たちが、2020-21シーズンを来年の1月や3月に開幕させると予想していたのは、それほど昔のことではありません。

しかし、リーグは12月のシーズン開幕を提案し、その計画が実際に合意に至りました。

そのため、チームや選手たちは数日後に控えたNBAドラフトや、1週間後のフリーエージェント、およそ2週間後のトレーニングキャンプ、およそ5週間後の来季の開幕に対処しようと全力を尽くしています。

ESPN』のティム・ボンテンプス記者は、全ての物事が非常に早く進んでいることによって、各チームはリーグからの情報不足に不満を募らせていると報じました。

とはいえ、リーグが多くの対応に追われていることも事実です。

大まかな日程は決まっているかもしれませんが、プレイヤーオプションやチームオプションの決定日、トレードエクセプションの期限、オフシーズンの過程、そして新型コロナウイルス対策のためのプロトコルなど、伝えなければならないことはまだまだ残っています。

あるチームの球団社長はボンテンプス記者に対し、それらの物事を決定することが難しいことを認めつつも、情報不足によって不安を感じていると語りました。

「リーグは多くの詳細に取り組んでおり、それが大変なことは理解している。彼らは、我々全員からのフィードバックも聞き入れているからね。それでも、我々は暗闇の中に居るように感じることがあり、それによってフラストレーションを感じてしまっている」

ESPN

別のエグゼクティブは、リーグがひとりでにルールを作り上げていると苦言を呈しています。

「誰もルールを理解していない。その中で(リーグが)そのまま作り上げてしまっている」

ESPN

ボンテンプス記者が指摘するように、安全上のプロトコルの策定は、特にリーグが対処に追われていることの一つです。

2019-20シーズンをオーランドのバブル(隔離環境)で再開させた時でさえ、リーグは新型コロナウイルス感染者を出さない完璧なプロトコルを策定するのに数ヶ月を要しました。

およそ5週間後に開幕が迫った2020-21シーズンにはバブルが無く、各チームが従来のように全米のアリーナを巡るため、プロトコルの内容もバブルの時とは異なります。

余裕が無いのはチームや選手に限らず、リーグも同じことです。

しかし、2020-21シーズンを12月に開幕させることで合意した以上、NBAは来季も無事に終えるために全てが一丸となってもうひと頑張りする必要があります。

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