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ルディ・ゴベアが”接触事件”を振り返る「過去に戻れるなら、当然やらない」

2020年3月11日――この日にNBAの世界は一変しました。ユタ・ジャズのスターであるルディ・ゴベアに、NBA選手では最初となる新型コロナウイルスの陽性反応が出たためです。当日のスケジュールでは6試合が予定されており、ゴベアの陽性反応が発覚した時点では4試合が既に行われていましたが、ジャズ対オクラホマシティ・サンダーを含む2試合は中止となりました。その後、NBAは4ヶ月以上に渡るシーズン中断を余儀なくされました。

ゴベアに批判の声が集中するのに多くの時間はかかりませんでした。それはただ彼に新型コロナウイルスの陽性反応が出ただけではないためです。ゴベアは陽性反応が発覚する2日前の記者会見で新型コロナウイルスを軽視し、退出間際には報道陣のマイクやレコーダーに接触しました。シーズン中断後、ゴベアはSNS上で自身の行動が軽率であったことを認め、謝罪しました。

あれから9ヶ月以上が経過した今、ゴベアは『ESPN』のリサ・ソルターズ記者とのインタビューの中で、当時の自身の行動について再び振り返っています。

「それは(新型コロナウイルスが危険ではないという)善意から来たものだった。メディアが僕らの横で取材をできない理由を知った初めての日だった。知っての通り、当時の僕らは今ほど多くのことを理解していなかった。少し雰囲気を盛り上げてやろうと思っただけなんだ。過去に戻れるなら、こんなことは当然やらないさ」

もちろんシーズン中断をゴベアの責任にするのは間違いでしょう。遅かれ早かれ、新型コロナウイルスの陽性反応者が出ていた可能性は高いためです。それでも、ゴベアの行動が軽率であったことも事実。シーズン中断の原因の一つとなってしまったことを受け入れ、気分を落ち着かせるまでに長い時間を必要としたことをゴベアは明かしました。

「本当に良くなるまで1ヶ月はかかった。だけど、その間も家族と毎日話し合って、誰かの役に立とうとしていた。僕が(新型コロナウイルスの脅威を)教えることで、現状を乗り切ろうとしたんだ」

失敗から学べることもあります。新型コロナウイルスの症状や、周囲の非難などを経験したからこそ、ゴベアは他のNBA選手たちに自身の教訓や対処法を伝えることができました。

「数人の選手が僕の経験や症状、どんな感じだったか、どのように対処したかといったことを質問してきた。有意義な会話がたくさんできたよ」

幸いにも、NBAは本来の姿を取り戻そうと動き出しています。2020-21シーズンはまだ普段と異なる日程で進んでいきますが、何事もなければ2021‐22シーズンは従来通り10月に開幕するでしょう。もちろんゴベアの事件を忘れるというわけではありませんが、重要なのは失敗を起こした後の行動です。その点において、ゴベアの行動は何一つ間違っていませんでした。

このオフシーズン、ゴベアはジャズと5年2億500万ドルの延長契約を結びました。それは人間としても成長したゴベアが、将来に向けて良い形で前進していくことを意味します。

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