人種差別や社会的不正と戦うことに専念するため、今シーズンのプレイを諦めるべきか、それともバスケットボールと抗議運動を両立させていくべきか――。
どちらも間違った選択ではない以上、決断に悩むNBA選手もいるのは当然のことです。
ロサンゼルス・クリッパーズのルー・ウィリアムズはコートに戻るべきか悩んでいる選手の一人で、彼は金曜日にファンとのビデオ通話を介して「時代に旋風が巻き起こっている」と語りました。
「今の僕たちには、何が正しい決断なのか分からない。他の皆と同様に、その場で状況を理解しようとしている。僕たちには仕事があり、生活があり、養わなければならない家族がいる。だが同時に、大多数が黒人男性でもある」
ウィリアムズはさらに、選手がプレイしながら抗議運動を続けたいと主張した場合、NBAはどれだけのことをしてくれるのか疑問に思っていると言います。
「もしプレイすることを選んだら、僕たちはこのプラットフォームをどれだけ活躍できるだろうか?ジャージに付ける”Black Lives Matter”のパッチを貰えるのだろうか?ジャージに”Black Lives Matter”と刻めるのだろうか?コート上で”Black Lives Matter”と言ってもいいのだろうか?だから決断するのが難しいんだ。正直に言って、今は五分五分だよ」
オーランドでプレイしないことを決めた選手は、現地時間6月24日までにリーグに通達する必要があります。
ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングや、ロサンゼルス・レイカーズのドワイト・ハワードなど、シーズン再開に懸念を抱いている選手が何人かいることも事実で、彼らがプレイしないことを選択したとしても不思議ではないでしょう。
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ドワイト・ハワード「プレイしないように要求するのは矛盾している」
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リーグを代表するシックスマンの一人であるウィリアムズがプレイしないことを決めた場合、クリッパーズの優勝争いに大きなダメージが入ることは明らかですが、それでもウィリアムズには自身が納得できる決断を下してほしいものです。