NBAの2020-21シーズンを12月22日(日本時間23日)に開幕させるリーグの案について、選手会は木曜日の夜か、金曜日の朝に投票を行う予定であることを、『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者が報じています。
ミシェル・ロバーツ事務局長が先導する選手会は、月曜日から各チームの選手たちと電話を介してミーティングを行っており、このミーティングは木曜日の朝まで続くものとされています。
12月22日を開幕日とする案が反対となった場合、別案である1月18日(同19日)を開幕日とする可能性が高いですが、シャラニア記者によると、ミーティングの雰囲気としては12月の開幕案に賛成的な印象の方が強かったようです。
先日、選手の多くは1月の開幕を望んでいるという報道もありましたが、リーグ側と選手側はどちらも、開幕日が1ヶ月も異なった際の収益の違いの大きさを理解しています。
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一部のスターを含む選手たちが、NBAの来季を1月18日に開幕させることを希望か
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12月22日に来季を開幕させることによって、シーズン中に最も注目される時期の一つであるクリスマスに合わせることができるため、1月の開幕と比較してもリーグの収益には数億ドルの差が出ると予想されています。
一方で1月に来季を開幕させる場合、リーグはパートナーであるテレビ局に有利となっている契約を見直す可能性があるようです。
そのほか12月と1月の開幕による試合数や、シーズン終了のタイミングなどの違いは、以下のようになっています。
12/22 | 1/18 | |
試合数 | 72試合 | 60試合 |
各チームの連戦の回数 | 14回 | 24回 |
レギュラーシーズン終了予定 | 5月16日 | 6月頃 |
NBAファイナル終了予定 | 7月末頃 | 8月末頃 |
両方の開幕日で共通しているのは、アリーナの移動を従来の25%ほど削減して、新型コロナウイルスの感染リスクを最小限に抑えることや、6日間のオールスターブレイクを設けること、7~10位のチームを対象にプレイオフへ進出する第7シードと第8シードを確定させるプレイイン・トーナメントを行うこと…などがあります。
また、リーグと選手会はどちらも来季のサラリーキャップを1億900万ドル、ラグジュアリー・タックス・ラインを1億3,200万ドルと、昨季と同額にすることを望んでいるようです。
しかし、これらの将来的な額に関しては、双方で考えの違いがあるようです。
リーグは今後数年間も現状の額を維持したいと考えているのに対し、選手会は今までのように増加傾向に戻したいと考えていると、シャラニア記者は報じました。
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2020-21シーズンに、第7シードと第8シードを決めるプレイイン・トーナメントを実施する可能性大
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